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2007年03月14日(水) 00時00分

架空ネット掲示板放送 格闘技番組 スタッフが作成 東京新聞

 TBS系で十二日放送の「総合格闘技HERO’S 2007 開幕戦」の中で紹介されたインターネットの掲示板が、実際には番組ディレクターが作成した架空の映像だったことが十四日、分かった。

 問題の映像は、大会に出場した有名選手の紹介の際に映し出された。昨年末に同選手が出場した試合が無効と裁定された後、ネット上には「全盛期の興奮なし」「もう一度夢を見させてほしいな」など、さまざまな書き込みがあったとして紹介した。

 しかし放送後、こうした書き込みがネット上に見つからないなどの指摘が、実在のネット掲示板で相次いでいた。

 TBS広報部は「担当ディレクターが書き込みがあった当時の掲示板の状況を伝えるため、記憶を基に作成したもので、視聴者には実在する掲示板であるとの誤解を与えかねない表現でした。おわび申し上げます。今後は『イメージ映像』と明示するよう厳しく指導します」としている。

 TBSでは先月、情報バラエティー番組「人間!これでいいのだ」で、「風鈴の音で頭が良くなる」の例として紹介した学習塾にスタッフが風鈴を持ち込み、教室で普段から使っているように見せ掛ける演出をしたことが明らかになっている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070314/eve_____sya_____002.shtml