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2007年03月14日(水) 20時41分

不振のtoto、日体協への助成金ゼロに朝日新聞

 スポーツ振興くじ(サッカーくじ、toto)の売り上げ不振が続き、ついに日本体育協会(森喜朗会長)への07年度の助成金がゼロになることが14日、明らかになった。日体協は同日、東京都内で開いた理事会で、totoの売り上げ不振から、スポーツ団体への助成金が年々減少している現状を考慮し、新年度は助成金を要望しないことを決めた。

 日体協の場合、06年度は国体選手ドーピング(禁止薬物使用)検査実施事業に87万3000円をtotoから助成されていた。反ドーピング活動についての助成対象が、このほど日本オリンピック委員会(JOC)と日本アンチ・ドーピング機構(JADA)に絞られることになったため、日体協への助成がなくなった。新規事業に対する助成金の要望も「totoの売り上げの現状を考えればできない」(日体協・岡崎助一専務理事)と判断し、断念することになった。

 totoからの助成は02年度から始まり、初年度は3億2472万円の助成が日体協にあったが、その額は年々減少していた。

 サッカーくじの売り上げは01年度の643億円から減り続け、05年度は149億円。06年度も05年度実績に届かない情勢だ。スポーツ団体への助成金も初年度は計58億円あったのが、06年度は1億1800万円にとどまっている。

http://www.asahi.com/national/update/0314/TKY200703140394.html