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2007年03月14日(水) 10時19分

三菱重工、米国で原発2基を受注へ朝日新聞

 三菱重工業が、米国の電力大手テキサス電力から大型原子力発電所の建設を受注する見通しとなったことが14日、明らかになった。出力170万キロワットの大規模原子炉2基を納める模様で、受注額は数千億円に上るとみられる。米政府が原発建設を30年ぶりに再開する方針を決めたことから、三菱重工は昨夏から売り込みをかけていた。日本企業単独としては初の米国での受注となる。

 三菱重工が納品するのは、近年の原発の主流で、同社が得意とする加圧水型炉(PWR)を、米国仕様にした「US—APWR」というもの。三菱重工は昨年7月に米ワシントンDCに現地法人を設立し、売り込みを図っていた。

 ただ、米国で新しいタイプの原子炉を販売するためには米原子力規制委員会(NRC)の「型式証明」が必要となる。さらに、初めて進出する三菱重工はNRCから建設運転許認可を受ける必要もあり、この二つがそろった上で着工することになる。三菱重工は2011年末には「型式証明」が発行されると見ている。

http://www.asahi.com/business/update/0314/085.html