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2007年03月14日(水) 08時00分

国民投票法案の衆院通過 与党、月内は断念朝日新聞

 与党は13日、国民投票法案について月内の衆院通過を断念し、4月中旬以降に先送りする方針を固めた。公明党が統一地方選前半戦の投票日にあたる4月8日前には採決しないよう求め、自民党も了承した。参院補選の投開票日となる4月22日までは参院審議もほとんどできないとみられ、5月3日の憲法記念日までの法案成立は極めて困難な情勢となっている。

 衆院憲法調査特別委員会の中山太郎委員長(自民)は13日、公明党の太田代表、安倍首相と相次いで会談した。公明党の意向を踏まえ、月内の衆院通過を断念する考えを伝えたものとみられる。自民党幹部は13日、公明党幹部から「4月8日前に採決を強行することは避けたい」と要請されたことを明らかにし、「その考えを尊重したい」と語った。

 一方、同特別委の与党理事は13日、今後の対応を協議し、14日に同委理事懇談会を開き、委員会を22日、公聴会を29日に開くよう再び野党側に提案する方針を決めた。

http://www.asahi.com/politics/update/0314/002.html