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2007年03月14日(水) 10時27分

「同性愛は不道徳」 米軍制服組トップ発言波紋呼ぶ朝日新聞

 米軍制服組トップのペース統合参謀本部議長がメディアのインタビューで「同性愛は不道徳だと思う」と述べたことが13日明るみに出て、差別発言として波紋を呼んでいる。

 米軍には長年、同性愛者を排除する規定があったが、クリントン政権の93年、同性愛者であっても、そのことを公言しない限り軍務に就くことを容認する「言わない、聞かない」と呼ばれる政策方針に変更した。

 ペース議長はシカゴ・トリビューン紙とのインタビューで、現行の政策を支持するとしつつ、「私は個人の間の同性愛行為は不道徳だと思うし、看過するべきではない」と主張した。

 これに対し、同性愛者の権利擁護団体などは「国のために身をささげている同性愛者の男女に対する侮辱だ」と猛反発した。ペース議長は13日、「現行の政策を支持するということに焦点を当てるべきで、個人的な道徳に関する意見について発言するべきではなかった」と弁解する声明を出した。

http://www.asahi.com/international/update/0314/009.html