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2007年03月14日(水) 00時00分

「おやすみ処」で映画やシンポ/戸田市朝日新聞

◇まちの交流拠点に

 戸田市のNPO法人「まち研究工房」(金田好明代表理事)が市内に設置している「おやすみ処(どころ)」で活動写真(無声映画)の上映などがあった。同処はだれでも休める街中の休憩スポットで現在、約30カ所に設置されている。内閣官房都市再生本部の調査対象にもなり、17日には同処のあり方について話し合うシンポなどが開かれる。

 同市新曽の第1号おやすみ処で11日、都市再生まちづくりフェスタが開かれた。活動写真では、活動弁士麻生八咫(やた)さんが「国定忠治」などの上映画面を見ながら活弁を披露したり、忠治の名セリフ「赤城の山も……」の一節を参加者に指導したりして盛り上げた。

 同工房はまちづくりの研究や実践活動をしており、おやすみ処は04年から設置。店舗や公共施設の前を借りてベンチを置く。広さに応じて街灯や防災用品なども置く。市は余裕のある歩道にも設置を認めている。

 理想は100〜200メートル間隔で設け、高齢者や身体障害者も気軽に外出し、交流できる街にすること。第1号はJR戸田駅北側の高架下に設けられ、現在は酒店、美容室、電器店、市教育センターなどの一角に計約30カ所に増えた。

 同再生本部は先進的で全国展開できそうな活動を対象に全国都市再生モデル調査をしており、同工房のおやすみ処ネットワークモデル形成事業も今年度の調査に選定された。

 17日は午前9時半から同市新曽の会場でフェスタがあり、行政、まちづくり関係者らがおやすみ処を生かしたまちづくりについて話し合う。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000703140001