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2007年03月13日(火) 00時00分

消防士がジュリアーニ前NY市長を批判「政治的」反発もZAKZAK

 全米の消防士でつくる組合の一つ「消防士国際連盟」は12日までに、2008年の次期大統領選で共和党の最有力候補であるジュリアーニ前ニューヨーク市長について、01年9月の中枢同時テロ後の救出活動が不十分だったなどと批判する書簡を組合員に送った。AP通信が伝えた。

 テロ直後に示したジュリアーニ氏の指導力は高く評価されているだけに批判の行方によっては、大統領選への影響も予想される。同氏の支持者からは「政治的な動き」と反発が出ている。

 APによると、書簡は約300人の消防士が犠牲となった世界貿易センタービルでの捜索活動について、ジュリアーニ氏が同年11月に要員縮小を決めたとし、「言語道断な行為」と批判。同組合との論争は数年間続いているという。

 これに対し、ジュリアーニ氏側は「同氏以上に消防士を尊敬している者はいない」との元消防士の手紙を公表して反論。

 同組合は約28万人の消防士で組織され、04年の大統領選で民主党のケリー上院議員を支持。今月14日に集会を予定し、民主党のヒラリー・クリントン上院議員や共和党のマケイン上院議員らが出席するが、ジュリアーニ氏は欠席する。(共同)

ZAKZAK 2007/03/13

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007031340.html