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2007年03月13日(火) 19時04分

健保と介護保険もパート適用拡大 関連法案国会に提出へ朝日新聞

 政府は13日、パート労働者への厚生年金適用を拡大する案を与党年金制度改革協議会に示した。社会保険制度として一体的な運営をしている健康保険と介護保険も、同じ基準で適用対象を広げる。新たに生じる事業主負担は、3制度で計年200億〜300億円と推計している。今月末に関連法案を国会に提出する方針。

 パートへの厚生年金適用拡大は、安倍首相の「再チャレンジ」支援策の柱。厚生労働省がまとめた政府案によると、適用する基準は現行の「週30時間以上の労働」を「週20時間」に緩める。一方で、新たに「月額9万8000円の賃金」と「1年以上の勤務期間」という条件を設ける。労働時間と勤務期間の条件は、雇用保険の適用基準を踏まえたものだ。

 また、経過措置として当面、300人以下の企業は対象外とする。こうした条件をもとに、適用拡大の対象人数を10万〜20万人と推計。事業主に生じる新たな保険料負担は厚生年金で100億〜200億円、健康保険と介護保険で約100億円とみている。

http://www.asahi.com/life/update/0313/008.html