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2007年03月13日(火) 03時04分

大丸・松坂屋、9月統合で大筋合意…14日決定読売新聞

 経営統合に向けて交渉を進めている大丸(本社・大阪市)と松坂屋ホールディングス(HD、本社・名古屋市)が、持ち株会社方式で今年9月に統合する方向で大筋合意したことが12日、わかった。

 両社は14日にそれぞれ臨時取締役会を開き、決定する。統合後の売上高は1兆1600億円を超え、高島屋を抜いて国内最大の百貨店グループが誕生する。

 大丸と松坂屋の百貨店事業会社を、持ち株会社の傘下に入れる方式を採用する予定だ。持ち株会社の会長、社長には松坂屋HDの岡田邦彦会長(71)、大丸の奥田務会長(67)がいずれかに就任し、大丸の山本良一社長(55)と松坂屋の茶村俊一社長(61)がそれぞれ事業会社の社長に就く見通しだ。大丸、松坂屋の店名はこれまで通り残す。両社は5月末に開くそれぞれの定時株主総会に提案し、正式に決めたい考えだ。

 京都発祥で西日本で知名度が高い大丸は全国に直営店とグループ店を合わせて計16店を持つ。名古屋に強い地盤を持つ松坂屋は9店あり、両社の営業地盤はほとんど重複しない。統合による規模拡大で仕入れ先への発言力が強まるなど、経営の効率化を進められる利点がある。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070313i301.htm