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2007年03月13日(火) 03時05分

北朝鮮入港の未申告で中国船長を逮捕…アサリなど積載読売新聞

 山口県・下関港に入港した中国船籍の貨物船「HAI XING3」(207トン)が、北朝鮮などに入港したことを申告していなかったとして、下関海上保安署が貨物船の中国人船長、劉明国容疑者(58)を国際航海船舶及び港湾保安法違反(虚偽通報)の疑いで逮捕し、同県下関市の水産物輸入代理店を捜索していたことがわかった。

 北朝鮮への制裁措置として、日本政府は昨年10月以降、北朝鮮からの輸入を全面禁止しているが、この貨物船は、北朝鮮産の可能性があるアサリ60トンとシジミ16トンを積載していたことも判明。同海保は、貨物船が北朝鮮産の水産物を産地を偽装して国内に持ち込もうとしていた可能性があるとみて、外為法違反容疑でも調べている。これらのアサリやシジミが北朝鮮産と確認されれば、制裁措置の発動後では初めてとなる。

 調べでは、貨物船は今月8日に下関港に入港した際、中国・丹東から入港したと申告したが、海保や税関などの立ち入り検査で、実際には北朝鮮や韓国の港に立ち寄っていたことが判明したという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070313i401.htm