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2007年03月13日(火) 00時00分

職員会館の運営廃止朝日新聞

 千葉市職員互助会(会長・小島一彦助役、約7800人)が、市から市職員会館用として無償貸与された公共施設の一部を逆に市に有償で貸していた問題で、同互助会は12日、市職員会館の運営を2月末で廃止したと発表した。市から返還を求められていた同会館の賃料など約1億384万円については、全額を返す方針を示した。

 同会館は市中央コミュニティセンター内にある市職員用の福利厚生施設。食堂や医務室などがあり、74年から同会が運営してきた。1月の市民オンブズ千葉の住民監査請求で問題が発覚。市が、会議室の賃料や光熱費の返還を求めていた。

 同会は同会館を廃止するとともに、事務室や倉庫などの部分を除いて市に施設を返還した。「会員の価値観やニーズが時代とともに多様化し、同会館を維持する必要性が薄れた」とする。

 賃料などは市に一括で返還する予定で、一時的に市職員労働組合から借り入れる。その後、同市緑区にある同会が購入したテニスコート(4面)を売却して、市職労に返済する計画という。

 同会館の運営廃止に伴い、同会館の整備のため、市からの補助金などを積み立ててきた約2億7千万円の基金は市に返還する。

 残る約19億円の基金なども見直し、会員への住宅資金や災害時の住宅貸し付けなどの事業資金などについては、最低限必要な部分以外を市に返還する方針という。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000703130002