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2007年03月13日(火) 03時03分

西武裏金、早大野手も高3から…指導者の関与調査へ読売新聞

 プロ野球・西武ライオンズが「栄養費」名目で2人のアマチュア選手に計約1300万円を渡していた問題で、2人の選手がいずれも高校時代から金銭を受け取っていたことが12日、分かった。

 西武は同日、根来泰周(ねごろ・やすちか)コミッショナー代行らに調査報告書を提出したが、それによると東京ガス・木村雄太投手(21)は高校3年の2004年1月から、早大の野手(21)もやはり高校3年の03年12月から金銭を受け取っていた。

 日本高校野球連盟(脇村春夫会長)もコミッショナー事務局を通じて報告書のこうした内容を確認。田名部和裕参事は「2人とも高校在学中から金が渡っていたことが分かった。高校生に(プロ野球の)スカウトが接触する場合、指導者が把握していないという事態は考えにくい」と指摘。木村投手が在籍した秋田経法大付高(秋田)と早大の野手が在籍していた出身高校の野球部の指導者の関与の有無について、プロ側に改めて調査を求めた。

 日本高野連では22日に開く全国理事会でこの問題を審議。プロ側の再度の調査で指導者の関与が明らかになった場合、秋田県と早大の野手の出身校が所属する県高野連でも確認されれば処分を検討する。田名部参事は「希望入団枠があるために、高校生の時からの囲い込みが発生する」として、全日本大学野球連盟、日本野球連盟と共に大学・社会人ドラフトの希望獲得枠の廃止を求める考えを明らかにした。

http://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/news/20070313i201.htm