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2007年03月13日(火) 23時03分

ラナリット殿下に禁固18カ月の判決 カンボジア朝日新聞

 カンボジアのシアヌーク前国王の息子で、フンシンペック党党首を解任されたラナリット殿下が党の資産を不正に売却していたとして、プノンペンの裁判所は13日、禁固18カ月の判決を言い渡した。ラナリット氏は国外滞在中で、帰国せずに国王による恩赦の道を探るとみられる。フン・セン首相との確執が絶えなかったことから、背景に首相側の「政治的な意図」も指摘されている。

 ラナリット氏は昨年10月の臨時党大会で突然党首を解任され、さらに党本部を不正に売却したとして告訴されていた。

同氏の指導力に不満を持つ党員へのフン・セン首相からの働きかけがあったとみられている。

 判決後、ラナリット氏が新たに旗揚げしたラナリット党は「政治的な策略だ」と反発している。

http://www.asahi.com/international/update/0313/011.html