サミット　知事自ら誘致を要請（朝日新聞）

2007年03月13日(火) 00時00分

■外相らに「洞爺湖」ＰＲ

　来年夏に日本で開かれる主要国首脳会議（Ｇ８サミット）の開催を洞爺湖周辺で目指す高橋はるみ知事は１２日、東京・永田町の首相官邸などを訪れ、塩崎官房長官や麻生外相らに誘致を直接要請した。

　それぞれ冒頭で、誘致表明が遅れたことを謝罪し、「安全・静穏な環境の提供」「コンパクトで効率的な開催」などの「洞爺湖サミット」のセールスポイントを記した資料を示した。

　塩崎官房長官は「これから検討させていただく」と述べるにとどめた。麻生外相は、サミットと同時期に開かれる北京五輪と比較して、「差別化を図る形のアピールはないのか」と質問。高橋知事は「五輪は中国の経済発展のダイナミズム、洞爺湖サミットは自然環境と経済活動が共存する必要性をアピールできる」と説明した。

　要請後、高橋知事は記者団に「感触はわからないが、誘致を表明したからには何としても（洞爺湖サミットを）実現させたい」と語った。

　道が作成した資料によると、首脳会合の会場としている「ザ・ウィンザーホテル洞爺」は各国首脳の宿泊施設も兼ねるほか、同ホテル内で二国間の首脳会談の会場を３カ所、首脳の食事会場を２カ所、それぞれ提供することが可能だとしている。