記事登録
2007年03月13日(火) 00時00分

横手市三セク補助金減額案を否認朝日新聞

 横手市の第三セクター会社「産業支援センター」をどうすべきか——。同市は12日、補助金6千万円を2千万円に減らす新年度当初予算案の訂正を3月定例議会に求めたが、否決された。税金を投入しても終息に向けた見通しが明確でない、などが議会が納得しない理由と見られる。

 支援センターは、同市と民間13社が500万円ずつ出資して04年につくった。産業支援という非営利面と、発芽玄米販売など営利面とを併せ持っている。

 06年度末の負債額が約1億円。同市は、この返済に4千万円と、従業員5人の人件費2千万円を補助金として新年度予算案に計上していた。

 これについて議会全員協議会や一般質問で「このままでは、ずるずると深みにはまる一方だ。善後策を示せ」という趣旨の発言が相次いだ。

 これを受け五十嵐忠悦市長はこの日の本会議で、「十分理解を得るまでの説明ができていなかった」と陳謝し、補助額を、人件費を除く4千万円を減らし、減額予算案に理解を求めた。会社についても「07年度中に清算する」と表明した。

 質疑は、今後の委員会と本会議ですることとし、そのまま採決した結果、賛成15人、反対17人で否決された。

 同センターが、市町村合併前にできていることもあり、議会側には「訳も分からない債務」という思いもあるようだ。

http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000703130002