記事登録
2007年03月13日(火) 00時00分

枝吉保育所、民営化7月に延期朝日新聞

 神戸市立枝吉保育所(西区)の廃止・民営化問題で、市は12日、廃止・民営化の期日を当初予定していた4月1日から7月1日に延期すると発表した。同保育所の児童と保護者が3月31日限りの廃止を差し止めるよう求めて神戸地裁に提訴し、同地裁が仮差し止めを認めたことに伴う措置。一方、児童と保護者は9日、期日にかかわらず廃止そのものを差し止めるよう、地裁への提訴の内容を変更した。
 市は社会福祉法人に保育内容を引き継ぐための共同保育を3月26日に始め、3カ月後に民営化する方針。中村三郎・市保健福祉局長は会見で「いつまでも期日がはっきりしないと保育現場が混乱する」と説明した。
 神戸地裁が先月27日に出した決定は、「3月31日限りの廃止」を仮に差し止める内容だった。これを受けて市は今月1日、同保育所を廃止する条例案について、廃止の期日を定めないまま本会議に提出する方針を市議会に示した。
 これに対し、保護者会側は「既成事実をつくろうとしている」と反発。廃止そのものを差し止めるよう提訴内容の変更を地裁に申し立て、同時に同じ趣旨の仮差し止めも新たに申請した。
 7月1日という廃止期日について、市は市議会に示したとおり、条例では特定せず市長が定める規則で決める方針。

http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000000703130002