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2007年03月13日(火) 00時00分

湾港談合事件で5被告に求刑1年〜10カ月朝日新聞

 県発注の港湾整備事業を巡る談合事件で、競売入札妨害(談合)の罪に問われた5被告に対する論告求刑公判が12日、佐賀地裁であった。検察は「姑息(こ・そく)な隠蔽(いん・ぺい)手段で談合を継続した悪質さは言語道断」として懲役1年〜10カ月を求刑、結審した。

 罪に問われているのは、原崎寿(57)=元松尾建設佐賀支店副支店長、懲役1年=、中島啓一郎(43)=松尾建設元営業課長代理、懲役10カ月=、西久保健(58)=丸福建設元営業部長、懲役1年=、鶴丸和義(52)=同、同=、北島重治(52)=上滝建設元土木担当営業部長、同=の5被告。

 論告によると、松尾建設、丸福建設、上滝建設の3社は、97年から始まった諸富港(佐賀市)、00年から始まった住ノ江港(白石町)の県発注の公共工事で談合を主導してきた。

 まとめ役を置き、「ルール」を策定して偽装工作を図ったうえ、指名情報などを各業者に流していることなどから、検察は「日常的に談合が行われてきた」と指摘。「本件談合は氷山の一角。談合の根は深く、悪質」と述べた。

http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000703130001