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2007年03月13日(火) 21時59分

ドラフト希望枠、廃止濃厚 プロ野球代表者会議朝日新聞

 プロ野球12球団の緊急代表者会議が13日、東京都内のホテルであり、今年のドラフト(新人選手選択)会議から、選手が球団を選択できる「希望入団枠」が廃止されることが濃厚になった。会議では現行制度の維持について「白紙」とするにとどまったが、希望枠存続の中心だった巨人が希望枠を廃止した場合の代案を出すなど軟化。同じくソフトバンクの角田雅司代表も「アマがダメというなら撤廃でいい」と語った。

 この日、楽天の井上智治オーナー代行が「廃止する流れだと理解してもらっていい」と話すなど、複数の関係者が廃止の見込みを語った。

 これまで、12球団は希望入団枠を存続させることでまとまっていた。しかし先週、西武が入団を前提にアマチュア2選手へ計1300万円近い不正な金銭供与をしていたことが判明。プロ、アマチュア両球界から、現行のドラフト制度が不正の温床だ、との非難が噴出した。これらを受け、制度のあり方を再検討した。

 今後、プロとアマの協議会が16日に開かれ、21日にプロが代表者会議を開く。阪神の野崎勝義取締役は「アマの意見は参考にさせていただきます」と話した。そのアマ側は、社会人の日本野球連盟、全日本大学野球連盟、日本高校野球連盟のいずれも希望入団枠廃止でまとまっている。

http://www.asahi.com/sports/update/0313/159.html