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2007年03月13日(火) 21時02分

不二家、3月期連結決算で最終赤字67億円に朝日新聞

 ずさんな品質管理が発覚した不二家は13日、07年3月期連結決算の当期損失が67億円に達する見込みだと発表した。前回予想(昨年11月時点)の8億円の黒字から一転、大幅赤字に修正した。

 約2カ月にわたる長期間の実質営業停止で、売上高は予想の850億円から633億円と、217億円も減少。この結果、経常損益も10億円の黒字予想から72億円の赤字に転落する見込みだ。

 さらに返品された商品在庫の廃棄損を約67億円、加盟店への休業補償が約22億円など、特別損失は約140億円に達する。不二家は、3月末までに東京・銀座の本社ビルを米金融大手シティグループの関係会社が運営する不動産投資ファンドに売却し、約125億円の売却益を得る。だが、巨額損失をすべて穴埋めするには至らなかった。

 不二家は今月1日から順次、工場の稼働を再開、下旬から販売も再開したい意向だ。だが、消費者や流通各社の対応次第では損失がさらに膨らむことも予想され、技術支援を受ける山崎製パンに資本面でも支援を仰ぎ、再建を急ぐ考えだ。

http://www.asahi.com/business/update/0313/156.html