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2007年03月13日(火) 00時00分

大日本印刷 情報流出863万件に 東京新聞

 大日本印刷に派遣されていた元ソフトウエア開発会社社員の横山博文容疑者(45)=警視庁が窃盗容疑で逮捕=による信販会社「ジャックス」のカード情報流出事件で、大日本印刷は十二日会見し、情報の流出はジャックスを含め計四十三社分、八百六十三万七千四百五件に上ったと発表した。一企業から流出した個人情報の件数としては、約四百五十万件が漏れたインターネット接続サービスのヤフーBBの例などを超える過去最大規模で、被害に遭った企業は大日本印刷に損害賠償を求めることも検討する。 

 情報流出した企業は、いずれも大日本印刷にダイレクトメールなどの作成を委託。公表分で最多の約百五十万件が流出したアメリカンホーム保険やUFJニコス(約百十九万件)などは住所、氏名のほか、クレジットカードの番号や生年月日も流出した。情報が悪用された被害は、ジャックスの顧客以外に確認していないという。横山容疑者は警視庁捜査三課の調べに「八百六十万件の情報を盗んだが、第三者に転売したのはジャックス分だけだ」と供述している。

 会見では、流出した四十三社のうち、企業名公表を同意した十八社の企業名と流出情報の内容を公表。大日本印刷の北島義俊社長は「多くの方々にご迷惑をかけたことをおわび申し上げます」と謝罪した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070313/mng_____sya_____006.shtml