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2007年03月13日(火) 00時48分

北朝鮮を経由し下関港に入港した中国船籍の貨物船摘発 積み荷のアサリは北朝鮮産かフジTV

北朝鮮を経由して、山口・下関港に入港した中国船籍の貨物船が、海上保安庁に摘発された。アサリが大量に積まれており、北朝鮮産の可能性が高いとみられている。
北朝鮮から出港してきたとみられる船は、下関港に停泊中だが、乗組員や作業の様子は、まったく見られない。
停泊中の中国船籍「HAI XING3号」は、3月8日に下関港に入港した。
その際、北朝鮮の港に立ち寄ったことを隠し、入港手続きを行ったという。
海上保安庁は、船舶保安情報の虚偽記載の疑いで摘発し、中国人船長を逮捕した。
船には、アサリやシジミあわせて76トンが積まれており、北朝鮮産のものである可能性が高い。
「中国産」と偽った偽装輸入の疑いもある。
2006年10月、日本は北朝鮮からの輸入を全面的に禁止したが、下関では、アサリの偽装輸入がうわさされていた。
市場関係者は「北朝鮮から来なくても、中国経由っていうのがありますからね。北朝鮮から中国。で、中国から日本にアサリが入ってきて。『中国産』で入ってくればどうしようもないでしょ」と話した。
水産貿易商は「中国と韓国が増えている。結局、経由して北朝鮮から来ている。痛くもかゆくもないみたいですね、北朝鮮は。経済制裁受けたって、水産物に関してはね」と語った。
日本のアサリの輸入額を見てみると、北朝鮮からの輸入は2004年から激減し、逆に、中国からの輸入は増えている。
北朝鮮と国境を接する町、中国・丹東の市場で2005年に撮影された映像には、たくさんの海産物が映っているが、その多くが北朝鮮から持ち込まれたものだという。
中国の水産貿易商は「主に北朝鮮から輸入し、日本に輸出している」と話した。
北朝鮮産魚介類の偽装輸入は、かねてより指摘されていた。
海上保安庁は、アサリの売却先を家宅捜索し、外為法違反容疑でも調べている。
highlow highlow 2007/03/13 00:48

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00106914.html