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2007年03月13日(火) 20時20分

京都市の新景観政策が成立 眺望遮る建物の高さ制限朝日新聞

 古都・京都らしい眺望や町並みを守るため、建物の高さやデザイン、広告物の規制強化などを打ち出した京都市の新景観政策の6議案が13日、市議会で全会一致で可決、成立した。新たに制定した「眺望景観創生条例」では、眺望を遮る建物の高さやデザインを規制する。また条例改正で、屋上広告を全面禁止する。19日には市街地全域で建物の高さの上限を45メートルから31メートルに強化する都市計画の変更を審議会に諮る。一連の新規制は9月1日から実施する。

 同時に議会は、「経済効果も含めた政策の検証システムを構築する」「引き続き市民や事業者の不安を払拭(ふっしょく)するために周知徹底を図る」など8項目からなる景観政策の推進に関する決議を全会一致で可決した。

 昨年11月に市が政策概要を発表して以降、マンション住民や宅建、広告業者や市民団体などはそれぞれ賛成、反対の意見書を相次いで市に提出した。4月に市議選を控えた市議の意見も割れ、12日午後に始まる予定だった委員会審議が、本会議当日の13日未明にずれこんだ。

http://www.asahi.com/life/update/0313/012.html