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2007年03月13日(火) 10時00分

安倍自民クラッシュ間近日刊ゲンダイ

 安倍首相が主導した衛藤晟一前衆院議員の自民党復党は、党紀委員会での表決という異例の決着だ。それも17人中7人が反対票を投じた。「お友達関係の党運営」(加藤紘一元幹事長)に対する党内の不満がいかに強いかを物語っている。安倍がようやく発揮したリーダーシップは空回り、身内優先のゴリ押しが内閣支持率や夏の参院選に与える影響を懸念する声も出始めた。
「そんな不満はくすぶっていませんよ。だれかいます? (不満を言っている)特定の人物」。安倍は昨夜(9日)、党内から批判の声が上がっているとの記者団の質問を真っ向から否定した。
「とはいえ、安倍自民はもうバラバラです。身内からも『このまま安倍で参院選が戦えるのか』なんて不満が続出しています」(自民党関係者)
 党紀委でも、笹川堯委員長の「落選組の何人かから復党願が出ている」との説明に、委員からは「お友達だから復党させるというのは分かりにくい」などの異論が相次いだ。笹川委員長自身も、周辺に3票差という結果を「自民党の良識」なんて皮肉っていた。
 その笹川委員長は、松岡大臣の光熱水費についても「頑張ってもシロにならない。タダのところにかかっているのは誰が見てもおかしい」「私も毎日還元水を飲んでいるが、1台20万だ。一度つけると5年や6年持つ」と痛烈に批判した。
「身内がこれでは、安倍首相がいくらかばってみても、松岡大臣は辞任やむなしでしょう。といっても、クビにしようとしたら、今度は反主流派が安倍降ろしにかかるというウワサもある」(官邸事情通)
 松岡のクビどころか、安倍は自分の身すら危うくなってきた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070313-00000003-gen-ent