記事登録
2007年03月13日(火) 01時30分

英核戦力「トライデント」更新に抗議、閣外相が辞任朝日新聞

 英国唯一の核戦力である潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「トライデント」のシステム更新の賛否を問う下院での投票を14日に控え、グリフィス下院院内副総務(閣外相)が12日辞任した。同氏は下院議員として更新に反対票を投じるとみられている。

 下院での投票では、与党労働党が野党第1党の保守党の後ろ盾を得て、賛成多数で核戦力維持の方針が決まる見通し。だが、英BBCラジオの最近の世論調査では、少なくとも労働党議員64人が反対の意向を表明。反核団体の支持を受ける労働党左派は、野党第2党の自由民主党と協調し、できるだけ多くの反対票獲得に動く。

 ブレア首相の後継を争う党首選には、核戦力の放棄を求めるミーチャー元環境相らが立候補を表明しており、この問題は下院での投票後もくすぶりそうだ。

http://www.asahi.com/international/update/0313/002.html