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2007年03月13日(火) 00時00分

ボンバルディア社機、相次ぐトラブル…昨年まで国内77件ZAKZAK

 トラブルを起こしたボンバルディア社製プロペラ旅客機DHC8−402型機(Q400)。2000年の運用開始以来、世界的にトラブルが続発している、「いわくつきの旅客機」だった。

 ボ社はカナダのモントリオールにある航空機・鉄道車両の製造会社。Q400はYS−11に代わるコミューター路線機として、03年から国内航空各社に導入されてきた。

 昨年までに国内でQ400が起こしたトラブルは実に77件にのぼり、着陸装置の不具合は3件。

 トラブルの頻発について全日空は当初、「新型機によく見られる初期故障」と説明してきたが、1号機については車輪の油圧系に空気が混入してしまう製造ミスがすでに判明している。

 今回問題となった伊丹−高知間は別の機体だが、やはりトラブルは多かった。03年11月には、前輪を固定するステアリング機能などに不具合が生じたため、右主翼の車輪が滑走路から脱輪する事故を起こした。05年10月には伊丹空港を離陸直後、上昇中にすべての車輪を格納できない計器表示があり、伊丹空港へ引き返した。昨年3月には高知空港を離陸後、前輪の自動収納の動きが鈍かったため、伊丹空港に着陸後に使用を中止した。原因は油圧系統の部品の不具合だった。

 トラブル続発を受け、ボ社は昨年4月、Q400の前輪の操縦系統の設計を見直す考えを国土交通省に伝えていた。

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ZAKZAK 2007/03/13

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