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2007年03月12日(月) 22時05分

福岡の工事現場で鉄板12枚、計5.8トン消える朝日新聞

 転売目的とみられる金属製品の窃盗事件が各地で続いている。12日も福岡県宮若市の工事現場で鉄板5.8トン分が消え、佐賀、大分、宮崎の公園や林道でもチェーンやガードレールが被害にあった。

 この日午前9時40分ごろ、宮若市本城の現場から鉄板12枚を盗まれた、と業者から福岡県警に通報があった。調べでは、鉄板は貸店舗の建設予定地に置かれ、盗まれたのは幅1.5メートル、長さ3メートル、重さ900キロの2枚と幅0.4メートル、長さ6メートル、重さ400キロの10枚。2枚は道路と現場との間に敷き、10枚は積み重ねていた。県警は重機を使って盗んだとみている。

 佐賀県鹿島市が管理する蟻尾山公園の駐車場でも12日朝、ステンレス製の車両止め3本とチェーン2本が盗まれているのがわかった。宮崎県延岡市の出北第4街区公園でもブランコ1組のチェーン2本が盗まれ、市は公園の総点検を始めた。大分県佐伯市の林道でも長さ50センチ〜4メートルのガードレール6枚が消えた。

 福岡県警東署は12日、福岡市博多区吉塚7丁目、無職吉村幸一容疑者(26)を窃盗容疑で緊急逮捕した。調べでは、9日午前2時ごろ、同市東区松島1丁目の事務機器販売会社の駐車場に設置されたチェーン約7メートルを切断して盗んだ疑い。金属買い取り業者に持ち込んでいたという。

http://www.asahi.com/national/update/0312/SEB200703120004.html