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2007年03月12日(月) 20時35分

学習塾ない村だから…格差解消へ村営塾 福島・川内村朝日新聞

 学習塾がない村で都会との教育格差を解消しようと、福島県川内村が新年度から、村営塾を開設する。塾長は村教育長で、小中学生を対象に放課後や日曜日、民間の学習塾の教師に委託して授業をする。村は12日開会した村議会に、初年度の事業費890万円を盛り込んだ新年度一般会計予算案などを提出した。

 村によると、新設される村営塾は「かわうち興学塾」。村内の小学5年生から中学3年生までが対象だ。小学生が毎週水曜日の放課後に、中学生は水曜日の放課後と日曜日に授業を行う。夏休みや冬休みには、10〜17日間の特別学習も実施する計画だ。親の負担は学年に応じて月1000〜2000円となる。

 村が昨年実施したアンケートでは、対象となる児童・生徒120人のうち、約半数の親が「村営塾が設置された場合、通わせたい」と回答したという。事業を委託する学習塾は、村議会で承認された後、複数の業者の中から選ぶ予定だ。

 遠藤雄幸村長は「本来なら民間がやるべき事業だが、地方では行政がやらなければ、都市部との格差は開くばかりだ」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY200703120407.html