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2007年03月12日(月) 18時08分

かわぐちかいじ:「太陽の黙示録」は大震災がヒント 文化庁シンポジウムで毎日新聞 まんたんウェブ

 優れたメディア芸術作品に送られる「文化庁メディア芸術祭」で、06年のマンガ部門大賞を受賞した「太陽の黙示録」のかわぐちかいじさんらが参加したシンポジウムがこのほど、東京都写真美術館であり、かわぐちさんは「4つの大震災が同時に来たらどうなるの、と専門家に聞いたら、『日本は分断される』と言われた」という作品誕生の秘話を明かした。

 シンポジウムには、同賞審査員で「ルパン三世」の作者モンキー・パンチさんや評論家の藤本由香里さんも参加。かわぐちさんは、登場人物のモチーフを「三国志」から得たといい、「自分も担当編集者も『三国志』が好きで、英雄たちが現代や近未来に現れたら、どんな活躍をするのか、というところから考えていった」といい、「ただ、本家の『三国志』そのままではなく、現代のヒーロー像を描きたい」と語った。

 「まだ諸葛孔明が出てきていませんが?」という藤本さんの質問に、かわぐちさんは「そろそろ孔明が登場するあたりに話がきている。孔明にあたるキャラクターが日本から登場するか、海外から登場するかはまだ秘密です」と今後の構想に触れていた。【茂内克彦】

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