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2007年03月12日(月) 10時00分

もしアナタが夕張市の市長になったら…日刊ゲンダイ

 今月6日、財政再建団体に移行した夕張市。今後は約353億円の赤字を18年かけて解消するが、その舵取りを担うのが新市長だ。
 任期満了に伴う市長選が4月15日告示、22日に投票される。先ごろ、立候補予定者説明会が開催され、カナダ在住のラジオDJ、30代のフリーター、30代と60代の自営業者ら6人が参加した。「オレも!」と意気込む人もまだいるはず。夕張市長の役得、諸条件を調べてみた。
 まず、出馬の際には供託金がかかる。
「供託金は、公職選挙法に定められた100万円です。有効投票総数の10分の1に達しない場合、没収となります」(夕張市選挙管理委員会)
 4年前の市長選の有効投票数は1万572票だから、1000票以上が目安だ。また、トップの得票数が4分の1以上に達しなかった場合は、再選挙となる。
 市長の給与とボーナスはどうか?
「4月からの市長給与は約7割減の月額25万9000円。期末手当は2カ月分減の2.45カ月で、合計で年収は約374万円です。退職金は、今後の総務省との折衝次第です」(市長公室)
 市長交際費はどうか?
「ゼロです。以前は年間120万円でしたが、廃止されました」(市長公室)
 出張の際のホテル代は1万円程度出る。だが、乗車賃は実費支給で日当は出ない。収入に関してはチト厳しいが、住む家はある。
「市長公舎は廃止されましたが、その代わり職員住宅があり、家賃は70平方メートル程度のファミリータイプで5000円から1万円です」(職員課)
 公用車も付く。
「現市長は、古いクラウンの専用車に乗っていますが、今後はカローラクラスを公用車として使用します」(職員課)
 当選すれば話題になるだろうが、冬は寒いし、雪だし、そんなにウマミはなさそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070312-00000008-gen-ent