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2007年03月12日(月) 10時00分

都知事選 丸山弁護士出馬の思惑日刊ゲンダイ

 人気テレビ番組「行列のできる法律相談所」でおなじみの丸山和也弁護士(61)が都知事選に出馬するらしい。丸山弁護士の関係者が8日夕方、都の選管事務局を訪れ、立候補届け出書類を受け取った。丸山弁護士は周辺に「都知事選に出たい」「近く表明する」と語っているという。
 丸山弁護士は兵庫県新宮町(現・たつの市)の出身。早大法学部を卒業し、司法試験に合格。国際法務が専門だが、最近はもっぱらTVタレントとして活躍。「行列——」以外にも「24時間テレビ」の100キロマラソンに挑戦したり、朝のニュースワイドショーのコメンテーターを務めている。
「宇野内閣が惨敗した89年の参院選に、法律専門家ばかりの新党の候補として比例区名簿に名前を連ね、落選したことがある。それ以外は政治との直接の関係はないようです。自治の専門家でもないから、いわゆるタレント候補扱いになります」(民放関係者)
 都知事選は、石原VS。浅野の一騎打ちの構図だが、丸山弁護士の出馬は影響があるのか。
「当選は問題外だが、無党派層の票をかなり集めるでしょう。タレント仲間の北村晴男弁護士や橋下徹弁護士、さらに島田紳助などが応援にかけつければ、マスコミも大々的に取り上げます。そのまんま東の宮崎知事選当選を見て、タレントの血が騒いだのか分かりませんが、無党派票の食い合いになると、浅野前宮城県知事が割を食うことになります」(都議会関係者)
 そこで「石原陣営の刺客か」の声が強いが、そうでもない。石原都知事の支持層は「裕次郎の兄貴」「石原軍団」などタレント好きのおばさんミーハーも多い。丸山弁護士出馬でミーハー票が分散すれば、石原も痛手だ。ますます都知事選が混沌としてきた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070312-00000013-gen-ent