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2007年03月12日(月) 00時00分

大型店には負けない 街中ええもん市朝日新聞

■街中ええもん市に商店街12店 パレットとっとり■

 大型郊外店の進出などによって失われた中心商店街のにぎわいを取り戻そうという催しが、鳥取市で昨年末から月1回開かれている。自分の店の自信ある商品やサービスを知ってもらい、店の常連客を増やそうという取り組みで、題して「街中ええもん市」。10日には4回目の市が開かれた。

◇常連客増へ魅力アピール◇

 鳥取市弥生町のパレットとっとり。広さ242平方メートルの市民交流ホールに、カメラ、洋服、小物、かばん、お茶など12の店がブースを出した。
 多肉植物を売る「KUROHOUSHI」(同市新町)のブースでは、客が通る度に大林貴昭店長(36)が植物の名前や育て方を説明した。店は昨年10月にオープンしたばかり。「これを機にお客さんとのつながりが出来たらうれしい」と大林店長は話す。

 谷本酒店(同市末広温泉町)は山根酒造場(同市青谷町大坪)の「日置桜」の酒かすを販売。客にかす汁の作り方を教え、酒の飲めない人にはアルコールが入っていない甘酒をすすめた。谷本暢正常務(39)は「話をする中でお客さんの求めるものを提供できるのが大型店にない商店街の魅力」と話す。

 昨年12月に始まったええもん市には、これまでに約25店が参加し、1回平均300人のお客が訪れた。企画した県商店街振興組合連合会の福美秀敏さん(52)は「毎月、土曜日に開催しているので人の集まりはそう多くない。だが、ジャスコ鳥取北店の増床でみんなが危機感を持っている。毎月決まった日に開催するような形に改善し、にぎわいを取り戻したい」と話す。今後、改善点を話し合い、4月以降も開くかどうか決めるという。

http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000703120002