安倍晋三首相が10日朝、兵庫県加古川市にある神戸製鋼所・加古川製鉄所を視察した=写真。首相は大学卒業後、同社に入社。20代半ばに同製鉄所の工程課に勤務していた経験があり、作業着にヘルメット姿で久しぶりの“原点訪問”となった。
「とても懐かしい。研修時代、三交代制で『炉前作業』もやったよ」
首相は同製鉄所に到着し、興奮ぎみに語った。
人気絶頂のTBS系ドラマ「華麗なる一族」では、主演の木村拓哉(=万俵鉄平)が真っ赤に燃えた溶鉱炉の前に立つシーンが印象的だが、首相も当時、溶鉱炉の近くで仕事をしていたという。
この日、同製鉄所では約50人の社員が拍手で首相を迎えた。首相はかつて同僚だった女性社員とも思い出話を交わした。
与野党激突となる統一地方選や参院選を控え、首相は青春の地で気持ちを新たにしたようだ。
ZAKZAK 2007/03/12