記事登録
2007年03月12日(月) 00時00分

マカオ「金正男宅」泥棒騒動…現在は別人が入居ZAKZAK

 韓国の聯合ニュースは北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記(65)の長男、金正男(ジョンナム)氏(35)=写真=の所有と一部で報じられたマカオのマンションに、2月中旬に泥棒が入っていたと報じた。ところがこのマンションには、金氏とは関係のない住民が入居していたといい、韓国の情報当局が確認を急いでいる。

 聯合ニュースによると被害状況は明らかになっていないが、被害にあった住民は、「(正男氏のマンションという)報道直後に被害にあった」と話しており、北との関連もなかったという。

 このマンションは、マカオの最南端に位置するコロアン島の高級別荘街にある「竹湾豪園」の361号と371号室。マンション自体が南シナ海に面しており、屋外プールなども備わっている、高級別荘の中でも最高級の物件とされる。1軒1500万香港ドル(約2億3200万円)を超えるともいわれ、2部屋はそれぞれ50坪超。通路でつながっており、1階に車庫があるという。

 韓国の一部マスコミなどでは、正男氏がこのマンションに2番目の妻、チャン・ギルソンさん(33)と長男(12)とともに、10年ほど前から居住していると報じていた。

 だが、これが大きな間違い。マンションの外観にある黄色いひまわりマークは、北朝鮮の最高指導部やそれに対する忠誠などの意味を持つとされるが、実は、金総書記が溺愛した高英姫(コ・ヨンヒ)夫人が生前に所有していたもので、高夫人の死亡後に売却されていたという。

 正男氏が武器商人としてマカオを拠点にしているのは間違いなさそうだが、豪華マンションの住民は、報道のおかげで飛んだとばっちりを食った格好となった。

ZAKZAK 2007/03/12

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007031201.html