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2007年03月11日(日) 00時00分

読売新聞

県内初出店した紀伊国屋書店の前橋店
 本格開業前日の9日、紀伊国屋書店が前橋市内のホテルで開いた「前橋店開設披露パーティー」。出版業界の重鎮ら約200人が祝福する中、紀伊国屋書店の松原治会長があいさつに立った。「前橋店は(紀伊国屋書店の中でも)ベスト10に入る広さ。検索端末も6か所導入した。(本を探しに)東京にお出掛けになる必要のないよう、ぜひ、ご活用を」

 国内59店舗目となる前橋店は、店舗面積約3200平方メートルで県内書店最大級。けやきウォークではJR前橋駅に最も近いエリアの1階に位置し、55万冊の書籍・雑誌、5万点のDVD・CDソフトをそろえる。

 ユニーの佐々木孝治会長は「文化・教育レベルの高い街には日本で一番の書店を」と、誘致理由を祝辞で明かした。


県内の書店として長い歴史を誇る煥乎堂前橋本店

 一方の煥乎堂は、前橋市本町の本店の売り場面積は約2600平方メートル、書籍・雑誌も35万冊に及ぶが、フロアが各階に分かれていたり、周囲に駐車場が少なかったりと、条件的には劣勢の感は否めない。

 紀伊国屋書店出店について、小林卓郎社長は「率直に言えば、商売的には困ったな、という印象。あの規模は、周辺の本屋をつぶそうとしているのでは」と危機感を募らせる。

 「郷土の書籍の宝庫」をうたい、本店に音楽ホールを備え、かつてはギャラリーも運営しただけに、地域文化に貢献してきたとの自負がある。書籍は、どこで買っても値段が同じだが、小林社長は「煥乎堂の場合は、特有の時間軸があるはず」とし、週明けには、店の歴史を写真で振り返るチラシを配るという。また、いじめ問題に関連した書籍フェアや著者講演会を企画するなど、社会貢献を意識した提案ビジネスに活路を見いだす考えだ。

■個人経営は減少■

 個人経営の中小書店らが加盟する県書店商業組合の組合員数は、2006年4月現在で65。10年前の119から半減した。活字離れや組合に加盟しない大型店などの台頭で廃業する書店が少なくないという。


■荒川静香さん 本格開業祝う■

 大型商業施設「けやきウォーク前橋」(前橋市文京町)は10日、本格開業した。

 午前8時半から行われたオープニングセレモニーには、トリノ冬季五輪金メダリストでプロフィギュアスケーターの荒川静香さんが特別ゲストとして招かれた=写真=。荒川さんは「(前橋市にはこれまで)国体やインカレなどで合計3回、来ました。大型ショッピングモールは一日中いても飽きないですね」などと話し、関係者とともにテープカットに臨んだ。

 今月7日の先行オープン以降3日間で約14〜15万人が訪れたといい、運営するユニーの佐々木孝治会長は「周囲から良い評価をいただき、ひと安心」などと語った。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news001.htm