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2007年03月11日(日) 00時00分

ジャズ一色で街に活気を読売新聞

新発田の飲食店主ら企画 5店で生演奏

「音楽があふれる風景を新発田にも作りたい」と語る榎本さん(新発田市中央町、Base 1で)
 新発田市の中心街・新道地区で17日、「新発田ジャズ物語(ストーリー)」と銘打ったイベントが初めて開かれる。衰退の一途をたどる同地区を盛り上げようと、地元の飲食店主とジャズ演奏家が企画した。当日は、ジャズ喫茶や飲食店など5店が参加。地元にゆかりのあるジャズやR&Bバンドの生演奏が、新発田の夜をジャズ一色に染める。

 同地区は、200店舗以上が集まる市内最大の繁華街。イベントは、この地区で飲食店「Base 1」を営む榎本耕士さん(55)と、同市在住のジャズ演奏家小島慎二さん(55)が企画した。小島さんが昨年末、音楽好きの友人である榎本さんに呼びかけたのがきっかけだった。

 榎本さんは「街から人は減るばかりで、客はピーク時の3分の1。盛り上がるイベントで何とか現状を変えたい」と快諾。同地区で店を構える老舗のジャズ喫茶「BIRD」など4店舗に声をかけたところ、トントン拍子に開催が決まった。

 参加する奏者も地元にゆかりのバンドばかり。自身も奏者として参加する小島さんは、「地元の新発田で、後輩や仲間と一緒にやれるのはうれしい限り」と楽しみにしている。2月から売り出した280枚のチケットは、参加店だけで販売したにもかかわらず、完売も間近。榎本さんは「みんなが久々の盛り上がるイベントを楽しみにしている」と手応えを感じている。

 今回が成功に終われば、今秋にも規模を拡大して2回目を開催する予定。ジャズに限らず、クラシックや落語など、世代を超えて多くの人々が楽しめるイベントに発展させたいという。

 チケット1500円で5店すべてで演奏が聴ける。生演奏は午後7時〜午後9時まで(一部は午後6時半〜午後8時半)。問い合わせは榎本さん(090・7818・9184)へ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news001.htm