記事登録
2007年03月11日(日) 00時00分

県議選顔ぶれ固まる 2007統一選読売新聞

 統一地方選で行われる県議選は、30日の告示まで20日を切った。「平成の大合併」で郡市の枠組みが変わり、気高郡がなくなってから初の改選で、選挙区は従来の10が9に。総定数38は変わらないが、4選挙区で定数が変更された。今のところ現職32、新人12、元議員1の計45人が立候補を表明。党派別は自民21、民主5、公明2、共産2、無所属15。市部はいずれも激しい選挙戦が見込まれるが、郡部では無投票になる選挙区も出そうだ。

 【鳥取市】

 気高郡と岩美、八頭両郡の一部が加わり、定数は4増えて13になる。立候補予定者は現職10、新人4の計14人。自民党の浜崎芳宏、広田喜代治、中尾享の3議員が引退するため、新旧交代が進みそうだ。選挙区の再編で、他の選挙区から“新規参入”する現職も。前回議席を失った共産党は巻き返しを狙う。

 【米子市】

 旧淀江町が編入され、定数は1増の9。現職7、新人4の計11人が立候補を表明しており、定数を2上回る激戦区だ。公明党の長岡和好議員が後継者を立てて勇退、共産党は新人を擁立して議席奪還を目指す。

 【倉吉市】

 旧関金町と合併したが定数は変わらず3。現職3人と前回落選した元議員1人が立候補を予定し、激しい票争いが予想される。

 【境港市】

 合併がなかったため、定数は2で変わらず。自民党の石黒豊議員が勇退し、現職1人に新人2人が挑む構図で前哨戦を展開。

 【岩美郡】

 旧国府町と旧福部村が鳥取市に合併され、定数は2から1に。現職以外に立候補の動きはなく、無投票の公算が大きい。

 【八頭郡】

 旧河原、旧用瀬両町と旧佐治村が鳥取市に合併されたため、定数は3から2に減った。現職2人と新人2人が立候補を予定している。このうち現職と新人の2人が智頭町を地盤にしており、激しい選挙戦になりそう。

 【東伯郡】

 旧関金町が倉吉市に含まれたが、定数は4のまま。現職4人が立候補する見通しで、2期連続の無投票になる可能性が取りざたされている。

 【西伯郡】

 旧淀江町が米子市になって選挙区から離れたが、日野郡だった旧溝口町が合併で西伯郡の伯耆町に入ったため、定数3は変わらず。現職3人が出馬を予定しているほか、新人に動きも。

 【日野郡】

 定数は2から1に減。現職2人のうち生田秀正議員が引退を表明し、立候補を予定しているのは現職1人だけで、無投票模様だ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news001.htm