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2007年03月11日(日) 13時46分

国民投票法案の成立、憲法記念日にこだわらず…首相読売新聞

 安倍首相は11日午前のNHK番組で、憲法改正の手続きを定める国民投票法案について「(憲法改正手続きを)進めていくための法律がない。国会としてその義務をおざなりにしてきたが、その義務を果たしていく。与野党間で合意して成立することが望ましい」と述べ、今国会中の成立を目指す考えを強調した。

 その上で同法案の成立時期に関して「(5月3日の憲法記念日までの成立に)そんなにこだわっていない」と述べた。首相はこれまで、憲法記念日までの法案成立に意欲を示していたが、民主党の反発などを受け、柔軟姿勢を見せたとみられる。

 また、首相は夏の参院選前の内閣改造について「まったく考えていない。今の内閣で選挙に臨みたい」と明確に否定した。

 先の日朝国交正常化作業部会で拉致問題の進展がなかったことに関しては「(拉致問題を)さらに悪化させるような事態になれば、当然我々はさらに(制裁を)考えなければならない」と述べ、北朝鮮への新たな制裁措置を今後検討する可能性を示唆した。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070311i104.htm