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2007年03月11日(日) 20時50分

西武球団、裏金問題で「調査委」設置へ朝日新聞

 プロ野球の西武球団がアマチュアの2選手に金銭を供与する不正なスカウト活動を行っていた問題で、西武グループトップの後藤高志・西武ホールディングス(HD)社長は11日、外部メンバーも入れた「調査委員会」を球団内に設置する方針を示した。「再発防止のため、原因を徹底的に究明しなければならない。客観的に第三者に見てもらいたい。信頼を一日でも早く取り戻したい」と語った。

 調査委の設置時期、人選などの詳細は未定だが、後藤社長は「ファンを裏切り、プロ野球を始めとして野球関係者にご迷惑を掛けた。可及的速やかに」と話した。調査結果の報告を受け、グループが内部処分などを検討する。

 同日、本拠地でのオープン戦を観戦した後藤社長は「とにかく一からやり直し。(不祥事の球団保有に対する影響は)ありません」と話し、球団の継続保有を明言。自身の進退については「わたしはHDの社長。(球団)オーナーではない」と辞任を否定した。

 球団は、太田秀和球団社長(オーナー代行)らが12日午後にパ・リーグ連盟とコミッショナー事務局へ出向き、今回の問題の報告書を提出する。各スカウトについては、活動を自粛し、当面自宅待機とした。(時事)

http://www.asahi.com/sports/update/0311/223.html