告発人の男性は、会合の出席者からも現金授受に関する証言を得ているという。
告発状によると、石原知事は05年9月、東京・銀座の老舗(しにせ)料亭で、元衆院議員や支援者ら計3人が用意した現金2000万円を受け取った。現金は焼酎の2箱に1000万円ずつ分けて入れられ、元衆院議員が知事に手渡し、知事は2箱が入った紙袋を持ち帰ったとしている。
政治資金規正法は、年間5万円を超える寄付を受け取った場合、寄付者の氏名や金額などを記載することを義務づけている。だが、石原知事関連の政治団体の05年分の報告書には、この2000万円は記載されていない。
石原知事はこれまで、朝日新聞などの取材に対し、元衆院議員の招きで料亭で会食したことは認めたが、「もらうはずがない」と現金の授受を否定。元衆院議員も「焼酎は渡したが、現金など渡すわけがない」と話している。
http://www.asahi.com/national/update/0310/TKY200703100195.html