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2007年03月11日(日) 00時00分

【関連】衝撃走る名門 早大監督『怒り心頭』 部員の西武球団からの金銭授受問題で大勢の記者に囲まれる早大・応武監督=沖縄県浦添市の浦添市民球場で 東京新聞

 名門に衝撃が走った。春のリーグ戦開幕に向け、沖縄・浦添市民球場でキャンプを張る早大野球部の応武篤良監督は「何がどうなっているのか分からない。こんな時期に何ていうことをしてくれたんだと怒り心頭です」と声を震わせた。大学の広報担当も急きょキャンプ先に飛び、報道陣などの対応に追われた。

 ただ、問題発覚の中でも、野球部の練習は普段通り。キャンプでは朝から家族連れやカップルら約80人が見学。「ハンカチ王子」と呼ばれ、人気を集める斎藤佑樹投手を見つけた女性らがバックネット裏に集まって手を振ったり、声援を送ったりするシーンも。

 金銭を受け取った当該選手は沖縄キャンプには参加しておらず、西東京市内のグラウンドで行われた練習にも参加しなかった。野球部マネジャーによると、合宿所にも姿を現していないという。

 人気低迷が叫ばれる大学野球は、昨夏の甲子園でヒーローとなった斎藤投手を中心に久々にファンの高い関心を集めている。東京六大学連盟と放送契約を結んだ日本テレビも春季リーグの開幕戦となる四月十四日の東大−早大を地上波で中継すると発表したばかり。スポーツ紙を中心としたメディアの連日の報道で盛り上がる中での不祥事発覚。今回の裏金問題は早大だけでなく、大学球界全体を裏切る大きな「事件」となった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/spo/20070311/mng_____spo_____006.shtml