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2007年03月11日(日) 00時00分

高次脳機能障害、母親が体験語る/浦安 朝日新聞

 交通事故や脳卒中などで脳が傷つき、記憶力や注意力が低下する「高次脳機能障害」について知ってもらおうと、10日、浦安市民プラザで講演会が開かれた。

 講演会では、スキー場での事故で、当時20歳だった息子が高次脳機能障害になった東京都の鈴木真弓さん(53)が自身の体験を紹介。当初、医師からは「後遺症はないでしょう」と言われたが、息子の記憶力などは著しく低下。怒って家の壁に拳で穴を開けても、後で「手が痛いけど、どうしたの?」と聞くような状況だったという。

 病院のたらい回しや自殺未遂などを経て、高次脳機能障害と診断されたのは、事故から4年7カ月後。その後、職業訓練などを積み、ユニクロに障害者雇用で就職、現在も元気に働いている。鈴木さんは「仕事を始めてから、症状がめざましくよくなってきた」と話し、就業の場の確保などを訴えていた。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000703110001