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2007年03月11日(日) 10時01分

与謝野馨前経財相 復活日刊ゲンダイ

 昨年秋、喉の腫瘍摘出手術を受け、党の税調会長を辞任した与謝野馨前経財相が近く、国会に復帰する。
 永田町では「再起不能」説が流れていたが、意外なくらいに元気だった。
「予定より時間がかかっちゃったのは、腫瘍を取って喉をくっつけたあと、食べ物がちょっとのみ込みにくくなっちゃって。それを徐々に広げるために入院が長引いたんです。それでも年末には家に帰り、1月から散歩に行ったりしている。いまは3食ふつうに食べていますよ。それも油っこいものばかりね。政治家の方とも会食しました」
 手術する部分が声帯にかかると、声を失う可能性があったが、そうではなかった。インタビューに答える声はほとんど以前と変わらなかった。
「やっぱり、政治家の仕事は選挙に勝つことだから、統一地方選と参院選はしっかりやらせていただく」という与謝野氏は、安倍政権についても痛烈だった。
「仕事を仕切る人がいない気がするね。塩崎官房長官は優秀だし、人柄もいいが、官僚をもっと上手に使わないと。中川幹事長の上げ潮路線は、もともと私や柳沢大臣が提唱していた成長路線の焼き直しなのだけど、成長率の数字の出し方がおかしい。お父さんが社長になる前提で、家計を立ててもダメです。小さな子供なら大きな成長率が期待できるが、日本は成熟している。そこが中国とは違うのです」
 現在は都内の事務所で、毎日、来客などの仕事をこなしている。安倍ヨレヨレ政権を見ていると、与謝野待望論が高まるかもしれない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070311-00000010-gen-ent