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2007年03月10日(土) 10時45分

東国原知事、高齢県議「眠っているのか死んでいるのか」朝日新聞

 宮崎県の東国原(ひがしこくばる)英夫(そのまんま東)知事は10日未明、深夜ラジオ番組「オールナイトニッポン」でパーソナリティーを務めた。若者に「夢をあきらめないで」と語りかける一方、高齢の県議らを「(議場で)眠っているのか死んでいるのかわからない」とからかうなど、お笑い芸人時代を思わせるしゃべり方だった。

CMの合間に番組の進行を確認する東国原知事=宮崎市の宮崎放送で

 ニッポン放送の「日本をどげんかせんといかん! 東国原英夫のオールナイトニッポン」。10日午前1〜3時、地元宮崎放送のスタジオから36局ネットで生放送した。

 話題はタレント時代のエピソードから選挙戦、知事就任後の裏話までに及び、知事の日常について、「芸人か政治家か、毎日行ったり来たり、悩んでいる」と語った。

 県議会の答弁で、時折笑いをとろうとすることについて「芸人は客(傍聴人)がいると何かしたくなる。ギャグで速記の筆を止めさせてやろうというのが芸人」と説明。議場での議員については「居眠りがうまい。70代、80代の方は特に、眠っているのか死んでいるのか分からない」。

 「10代限定! リスナー代表質問」と称し、若者数人と電話で直接やりとりもした。「どうやったら知事のような思い切った行動がとれるか」という質問には、自身の選挙戦を引き合いに「妻や子どもと別れた夢追い人はつらい。でも夢は持ち続けることが大切」と答え、「夢をあきらめないで」と語りかけた。

 放送後、番組の出来について「『そのまんま東』としてなら低い点数だが、知事としてはあのくらい砕けるのが精いっぱいかな」と採点してみせた。

http://www.asahi.com/politics/update/0310/005.html