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2007年03月10日(土) 22時07分

スーダン大統領、国連支援団の受け入れ保留朝日新聞

 人道危機の続くスーダン西部ダルフールへの国連支援団について、スーダンのバシル大統領が受け入れを保留する回答を潘基文(パン・ギムン)事務総長に送っていたことが9日分かった。この支援団は、国連とアフリカ連合(AU)の合同部隊派遣に向けた「3段階プロセス」の第2段階で、昨年末に国連とスーダンとの間で合意したものだった。

 3段階プロセスは、現行のAU部隊約7000人を支援するため、第1段階で186人、第2段階で軍・警察など約4000人を派遣。最終段階はAUと合同で約2万4000人の展開を検討している。

 だが、実際には受け入れが進まず、2月末時点で現地入りできたのは第1段階の81人だけ。第2段階については、潘氏が1月24日付書簡で計画を説明、バシル氏の回答を待っていた。

 バシル氏は潘氏の書簡について「過去の合意と多くの矛盾点が見られる」と主張。特に潘氏の「国連が指揮に全面的にかかわることが不可欠だ」との説明に「国連はAUの指揮の下で支援を行うものと理解している」と反発した。

 また、合同部隊についても「第2段階が決着した時点で話し合いたい」と態度を保留した。

http://www.asahi.com/international/update/0310/022.html