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2007年03月10日(土) 20時17分

趙元総書記の証言集出版、著者が消息不明 当局軟禁か朝日新聞

 89年の天安門事件で失脚した中国共産党の故・趙紫陽元総書記の証言集を出版した著者宗鳳鳴氏(87)が、2月末から消息不明であることが10日、分かった。中国当局によって軟禁状態に置かれている可能性があるという。

 2月に宗氏の著書「趙紫陽 軟禁中の談話」を出版した香港の開放出版社の金鐘総編集長が明らかにした。金氏は「宗氏には当局から『出版をやめるように』との圧力が再三かかっていた」としている。

 宗氏は2月23日、心臓に軽い異常が見つかり北京市内の病院に入院したが、翌日、軍系列の病院に移されたまま連絡がつかなくなった。市内に住む家族とも電話が通じない状態という。

http://www.asahi.com/international/update/0310/018.html