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2007年03月10日(土) 00時00分

西武裏金 ファンら失望深く、期待裏切る朝日新聞

 西武ライオンズがスカウト活動の際に2人のアマチュア選手に栄養費などとして多額の金銭を渡していた問題が9日、明るみに出た。問題が発覚する直前の同日午前、所沢市議会では西武の話題が出るなど、地域密着を目指す球団に対する地元の期待は大きかったが、それを大きく裏切る形となった。

 この日、所沢市議会の会派代表質問で、高橋広成議員(公明)が西武の「地域密着」について、市の対応を質問。斎藤博市長は「市のスポーツ振興、イメージアップのために、西武ライオンズは貴重な財産。地域密着を強めるよう、今後も要望していきたい」と答えていた。

 西武の球団ホームページのトップや西武鉄道の各駅や車両内のポスターには「ファンは、スカウトにも探せない即戦力だ」と大きく書かれている。

 今回の球団の不祥事に、ファンからは失望の声が上がった。市内の大学生の男性(22)は、ポスターを見て、前日にファンクラブの入会申込書を手に入れたばかりだった。「今年はファンに対してもすごく優しい球団になると思っていただけにショック。なんとか立て直してほしい」

 市内の大学院生の女性(24)も「裏で汚いお金が動いていると頑張っている選手がかわいそう。応援するファンもがっかりする」と残念そうな表情を浮かべた。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000703100002