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2007年03月10日(土) 00時00分

甲府市議会 報酬カット継続を否決 総務委員会で反対続出読売新聞

 甲府市議会総務委員会で9日、2003年から行われている議員報酬のカットを4月の市議選後も継続する条例改正案が審議され、反対多数で否決された。

 市議会は03年3月定例会で、市の厳しい財政状況を理由に、07年4月末まで4万円を減額することを決定。現在の報酬月額は議長62万円、副議長57万円、議員55万円。加えて期末手当が年2回、計3・35か月分(議員184万2500円)支給されている。

 共産と市民クラブの議員7人が8日、報酬の減額を11年4月末まで継続するよう提案。共産の加藤裕市議は提案理由で、市が今後3年間で、三位一体改革で地方交付税が76億円減る影響を受けることや、4月の市議選から議員定数を6削減して32としたことを挙げ、「不況下で元の報酬に戻せば批判を受けるのは必至」と説明した。減額の継続により4年間で約8000万円の削減効果があるという。

 総務委員会では「市議選前に協議する問題ではない」「(報酬の減額で)市民の要望に応えることにならない」などと反対意見が続出。起立採決の結果、反対6、賛成2で否決された。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news005.htm