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2007年03月10日(土) 12時23分

米のBSE安全度、上から2番目に…OIE科学委読売新聞

 【ワシントン=矢田俊彦】米農務省は9日、家畜の安全基準を定めている国際獣疫事務局(OIE)の科学委員会が、米国のBSE(牛海綿状脳症)安全度を、3段階のうち2番目に安全なレベルにあると認めたと発表した。

 5月のOIE総会で正式決定する。米農務省は「米国の対策が有効なことを証明するもので、あらゆる月齢の牛肉の貿易が可能になる」としており、米国産牛肉の輸入を「生後20か月以下」の牛に制限している日本に対し、米国が輸入基準の緩和を強く迫ってくるのは必至だ。

 ただ日本は、輸入条件の緩和には食品安全委員会の判断が必要なうえ、「消費者の理解が得られることが大事」(松岡農相)との立場で、条件緩和への早期の協議入りには否定的だ。

 OIEのBSE安全基準は、安全度の高い順に「無視できるほどのリスク」「管理されたリスク」「リスクがはっきりしない」の3段階あり、米国は昨秋、認定を求めて申請していた。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070310i104.htm