記事登録
2007年03月10日(土) 07時02分

カーリング普及後押し アイスリンク仙台、用具2セット常備河北新報

 22日に営業を再開する仙台市泉区のスケートリンク「アイスリンク仙台」を運営する加藤商会(東京)は9日までに、カーリングのストーン2セット(1セット16個)を常備することを決めた。昨年のトリノ冬季五輪で競技が脚光を浴び、競技者は着実に増加している。昨季は県男子チームが東北選手権を制するなどレベルも上がっており、関係者は競技人口の一層の拡大に期待する。

 カーリングは1チーム4人で、1人2回ずつストーンを投げ合い、円形のハウス(直径3メートル66センチ)の中心にどれだけ近い位置を確保するかを競う。県内の競技人口は15人程度だったが、トリノ冬季五輪後、50人以上に増えた。が、ストーンの数が少なく、練習や試合のネックになっている。

 現在は石巻市のリンクに2セット、大和町に1セットの計3セットのみで、県協会の北田一浩会長によると「教室をもっと開きたいが厳しい。大会開催となればなおさら」という状況だ。

 加藤商会は「すべてのリンクスポーツを楽しむ」を基本方針に掲げており、ストーン2セット、ハウスを2つ設置。県内3カ所で練習、試合が可能になる。

 北田会長は「青森市で女子世界選手権もあり、さらに関心を集めそう。ストーンの活用策を加藤商会と話し合いたい」と話す。さらに「大会開催は青森県や長野県、北海道に限られているが、実施できる環境が整う。日本選手権をぜひ誘致したい」と意気込んでいる。

大和町のウェルサンピアみやぎ泉にあるカーリング用施設。県内でも着実に競技者が増えている=2006年2月

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070310-00000002-khk-l04