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2007年03月09日(金) 00時00分

ローマ法王、米歌手ボブ・ディランには不信感朝日新聞

 3月8日、ローマ法王ベネディクト16世がボブ・ディランに不信感を持っていたことが明らかに。7日撮影(2007年 ロイター/Dario Pignatelli)

 [バチカン市国 8日 ロイター] ローマ法王ベネディクト16世は、米ロック界の大御所ボブ・ディランがあまり好きではないようだ。

 8日発刊された前法王ヨハネ・パウロ2世の回顧録の中でベネディクト16世は、ディランを「誤った預言者」と表現。ディランが1997年に前法王前で行った演奏について「懐疑的になる理由がある。その気持ちは今も変わらない。彼のような預言者に歌わせて本当に良かったのだろうか」とディランに対し不信感を持っていたことを明かした。

 その年、バチカンに招待されたディランは、ヨハネ・パウロ2世が見守る中「天国への扉」、「いつまでも若く」、「はげしい雨が降る」の3曲を演奏していた。

 ベネディクト16世は、ディランを好まない理由や、なぜ誤った預言者と呼ぶかについては明確にしていない。ただベネディクト16世はクラシックや宗教音楽がお気に入りで、去年にはポップ歌手が出演予定だったバチカン恒例のクリスマスコンサートを中止している。 

 

http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200703090074.html